年代別映画批評

1940年代

1940年代に公開された映画の批評・考察記事です。当時の社会背景や映画表現とともに読み解きます。

3 本の記事

ネオレアリズモ・社会派 · 1948

自転車泥棒批評:一本の自転車が映す貧困と尊厳

『自転車泥棒』は、戦後ローマでようやく仕事を得た男アントニオが、仕事に必要な自転車を盗まれ、息子ブルーノとともに街を探し回るネオレアリズモ・社会派映画である。ヴィットリオ・デ・シーカは、一本の自転車を通して、貧困、労働、父子、社会の冷たさ、人間の尊厳がどのように崩れていくのかを描いた。

制作国
イタリア
監督
ヴィットリオ・デ・シーカ
  • 貧困;労働;父子;戦後;尊厳
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恋愛・戦争ドラマ · 1942

カサブランカ批評:個人の愛が歴史的な選択へ変わる映画

『カサブランカ』は、第二次世界大戦下のモロッコを舞台に、酒場を営むリック、かつての恋人イルザ、反ナチス運動の象徴であるヴィクター・ラズロの再会と選択を描く恋愛・戦争ドラマである。個人の愛が、戦争という時代の中で、より大きな歴史的責任へ変わっていく構造を描いた作品である。

制作国
アメリカ
監督
マイケル・カーティス
  • 愛;犠牲;亡命;戦争;選択
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ドラマ・映画史 · 1941

市民ケーン批評:記憶と証言が解体する成功者の孤独

『市民ケーン』は、新聞王チャールズ・フォスター・ケーンの人生を、死後に残された証言と記憶の断片から再構成していく映画である。成功、権力、メディア支配の物語でありながら、その核心には、他者の記憶によっても完全には届かない一人の人間の孤独がある。

制作国
アメリカ
監督
オーソン・ウェルズ
  • 権力;記憶;孤独;メディア;成功
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